眼下の敵

 アメリカの駆逐艦とドイツのUボートの死闘。海上と海中でお互い姿が見えないのがミソじゃよねー。艦長同士が知恵と経験をフル活用して音だけを頼りに知略を廻らせるのがかっこいい。
 潜水艦の戦闘シーンというと、『ふしぎの海のナディア』のガーフィッシュ対ノーチラス号が真っ先に思い浮かぶリトルおろかなわし。魚雷はおっかないけど、爆雷はさらにおっかない。
 魚雷を撃ち込まれた駆逐艦が死んだふりをして、退艦勧告をする潜水艦に捨て身の体当たりというのはやや卑怯な気がしないでもないけれど、Uボート艦長の脱出を駆逐艦の艦長が手伝うという「海の男」的描写でなんとなく有耶無耶になっていい話になっているのでビックリしますね。