スリーピー・ホロウ

 映画が大好きなあまり、ワシントン・アーヴィング(『キャッチ=22』の小説版でも有名)の原作まで読んでみて、全然違いすぎるのでビックリしてみたりもした。テレビだから相当カットされてると思ったけど、それほどでもないのかしら? DVD持ってれば確認できるのだけれど、『マーズ・アタック!』は1500円で売ってるのに、なんでハリウッドプライスで安売りしないんじゃよーという怒りを新たにしてみた。
 火曜サスペンス劇場や土曜ワイド劇場なみの陳腐な粗筋に、首無し騎士という超常現象を加えるだけで前代未聞のゴシックホラーに仕立て上げたティム・バートンの手腕にビックリしますね。前半ちっとも目立たなかった義母が、後半犯人としての役割に覚醒するや否や、凄まじい色気を発しているところが素晴らしい。テレビ放映でカットされまくりでもその魅力は存分に発揮されまくりであり、首無し騎士の首チョンパイカボットさんの気絶なんて、添え物に過ぎません。
 クリスティーナ・リッチって『アダムス・ファミリー』の印象しかなかったけれど、『ラスベガスをやっつけろ!』でジョニー・デップ(と言っていいのか? あのハゲは)と競演していたのか。はてなのキーワードでフィルモグラフィーを見るまでちっとも知らんかった。でもやっぱり、クリスティーナの役所はウィノナ・ライダーにやって欲しいと思うのは、『ビートルジュース』の頃からティム・バートン映画に付き合ってきたオッサンの僻みなんじゃろかー。クリスティーナ・リッチって金髪が致命的に似合わないんじゃよねー。黒髪だったらそこそこ映えるんだけど。
 あと、教会の人(義母とセックスしてた)を演じていた役者に見覚えがあるんだけど、どうしても名前が出てこない。いずれ調べる。
 思い出した。たぶん、『ビートルジュース』のウィノナ・ライダーのお父さん役の人だ。