第9話『永遠があるという城』

少女革命ウテナにおける関係性の物語は、表面だけでは終わらないし、微妙に変化しつつその後も描かれ続ける。それは西園寺と冬芽の関係でも変わらない。どちらが先んずるか、「永遠」を巡る親友同士の戦い。

西園寺がチュチュに向かって「アンシーにまとわりつく邪魔者め!」と真面目に怒っているのがおもしろすぎる。西園寺っておもしろかっこいいにゃー。

幼い日のウテナ(とおぼしき少女)との約束を、アンシーとの約束と混同している西園寺。ウテナとアンシーは常に意図的に取り違えられる。

冬芽の策士っぷりが炸裂しすぎであり、「友達なんて本当にいると思っているヤツは、馬鹿ですよ」と言い切る小物ぶりが清々しい。青春ですね!

西園寺は落ちて落ちて、落ちれば落ちるほどに味わい深くなるにゃー。男キャラでは西園寺が一番好き。