機動戦士Zガンダム3 星の鼓動は愛

いつもの通り、映画を見るために滋賀くんだりに旅立つ若者たち(そうでもない)がいた。わりと例の面子で。
前日夜に見た『機動戦士Zガンダム2 恋人たち』のあまりの端折りっぷりにやや不安になりながら見に行ったのだけれど、全然大丈夫だった。ってゆうか、端折った部分にすさまじく納得の行くつくりになっていて納得できた。なるほど、テレビ本編で突出しすぎた部分(フォウとかジェリド)を削って、描き足りなかった部分(サラやレコア)を足したかったのね。テレビ版の総集編とか一本の映画としてみたらけっこう粗が目立つけれど(内戦の話だから裏切ったり裏切られたりが激しくて登場人物の立ち位置がよくわからない。あと、テレビ版からいろいろカットされすぎ)、削って足すことでZガンダムという物語に新たな側面が見えてきておもしろかった。ぼくは好き。
映画版Zガンダム全般的にそうだけれど、新作映像部分で日常風景がふんだんに織り込まれているところが好き。戦闘中の激しいダイアログではなく、弛緩した空気の中での大人数の何気ない会話や登場人物の仕草それぞれに性格や人間性が滲み出ていて、戦闘とか政治とか動きのある場面を追うだけでは掴みきれない登場人物それぞれの思惑や動きにわりと説得力を与えることに(十分とは言えないかもしれないけれど)成功しているような気がする。みんなでケーキを食べるシーンとか大好き。シャアはベタすぎる。
ジェリドはよりへタレになったけれど、自業自得だと思った。
あと、ハマーン様は最強ストーカーだと思った。行くも地獄、引くも地獄なシャアがかわいそう。
あと、パプテマス様はファーザーそのものだと思った。ヤザンがキャプテン・トーマス。
あと、映画の結論は、「妄想は、アカン!」だと思った。ムチムチ肉感的な新作映像の作画の意味がわかりすぎた。