ワーテルロー

 「戦争は数だっちゃ、ダーリン」 その声は、ラム先生口調のドズル・ザビ先生! 確かに、これだけの人数を使ってワーテルローの戦いを再現すると、それだけでもう迫力満点じゃよねー。接近と俯瞰を自在に使い分けて当時の戦争を再現しており、ネイの騎兵突撃のシーンとか、戦史とか戦術とかに昏くても血沸き肉踊る。太鼓のリズムに合わせて歩兵が前進してたり、長谷川哲也『ナポレオン 獅子の時代』を重ねてみる。
 ワーテルローの前夜、ナポレオンとウェリントンがそれぞれ軍議をしているシーンがおもしろかった。カットをうまくつないで、まるで二人が同じ部屋にいて意見を戦わせているように見えて、好敵手というのはこうゆうことを言うんじゃろかー。
 疲れたおっさんのナポレオンがわしの父親(最もデブってた時期)にそっくりで変な気持ち。ウェリントンがかっこよすぎる。
 全員英語で喋ってるのに、「ヴィヴ ランプルール!」という民衆の声だけフランス語なのでふしぎ。あちらの映画は難しいね。