C・G・フィニィ『ラーオ博士のサーカス』を読み終わる。胡散臭いサーカスの胡散臭い話であり、胡散臭さの正体を突き詰めようとしないところが好き。
 奥泉光ノヴァーリスの引用』を読み終わる。昔の友人の死の真相を探るミステリーかと思って読んでたら、どんどん怪しくなっていくのでおもしろいね。みんなで証言をつき合わせたら確かだと思っていた自分の記憶がドンドン曖昧になるわ、最初はミステリーの作法で死の真相を解き明かそうとしていたのに幻想小説やホラーみたいになってくるわ、オッサンたちが酒を呑むついでに想い出を掘り返すのは楽しいなー。
 次はアラン・ロブ=グリエ『弑逆者』。