ポセイドン・アドベンチャー

 『ポセイドン・アドベンチャー2』を見たくなったので、その前に1の復習。
 何回も見てるから次になにが起きるのかわかっているのに、それでもワクワクドキドキするから楽しいね。転覆してなにもかもが上下逆さまの船内の様子は、ちょっとしたファンタジー映画みたい。逆さのトイレとか。
 ジーン・ハックマン演じる牧師の思想がマグナムパンチでかっこよすぎる。彼の信条は英語の授業で習った"Heaven helps those who help themselves."であり、神様は忙しいからちっぽけな人間の祈りなんていちいち聞いていられないノデ自分で何とかしろやという危険思想であり、祈っている暇があったら救助が来るところまで自分たちで進むというこの映画のすべてを表現しているキャラクターだと思った。断罪の塔篇のガッツ(「祈るな! 祈れば手が塞がる!」とファルネーゼを叱責する)はこの辺の影響が大きいのかもしれないなーと思った。
 ニューイヤーパーティーで『蛍の光』を歌うのはアメリカの習慣なんじゃろかー。『オーシャンと11人の仲間』ではどこのカジノのニューイヤーパーティーでも歌ってたし。『蛍の光』というと閉店のときさっさと帰れという合図代わりに流すような印象があるので、年が開けてから流されると変なかんじじゃよね。
 あと、レスリー・ニールセンが船長役で出ててビックリしますね。役柄自体は真面目で職務に忠実な船長だったけれど、そりゃ沈むわと思った。