バッド・ガールズ

 女四人が西部劇をする話であり、それ以上でもそれ以下でもなかった。お話がおもしろいわけでもなく、とくに目新しい銃撃戦とかあるわけでもないし。娼婦という設定も女を西部劇の主役にするために無理矢理織り込んだだけで、あんまり有効に使っていなかったような。せめて『クイック&デッド』のシャロン・ストーンのようにドレスを着てバカな男を騙し撃ちぐらいしてもよかったんじゃないのかなー。強いてよかったところを挙げるとすれば、ドリュー・バリモアのムチムチっぷりぐらいじゃろかー。他の女優三人がおばさんだったので余計引き立ったのかも。オサゲでカウボーイルックも似合ってたし。
 四人はとくになんの説明もなく銃がうまかったので、せっかくだから四人が銃を使えるようになるまでとかを少しでも入れればよかったのにと思った。あと、せっかくピンカートン探偵社に追われるという美味しい導入をあっさり捨てて、ただの無法者とのイザコザになってしまうあたりもどうかと思った。
 どうしてこの映画の荒くれ者は、自分が絶対的優位にあるときならいざ知らず、あんまり良くない立場のときでも無闇に相手を挑発しますか? そりゃ撃たれても文句は言えないわさ。