9巻

 クロノクルの指揮するモトラッド艦隊は地球に降下、地球クリーン作戦が開始される。リガ・ミリティアは捕まったシャクティとミューラの奪還を目指しつつモトラッド艦隊の足を止めようとするが、唐突にザンスカール帝国地球連邦軍の停戦協定が結ばれる。
 カテジナと戦闘中に可愛げがないと罵られ、ショックを受けるウッソ。「ぼくがかわいくない?」 自分のかわいさを自覚して武器にしている子供と猫は始末に終えないにゃー。ウッソはそんなこと意識していなかったみたいだけれど、
 カテジナはすごいなー。ウッソのV2でさえ単独大気圏突入は避けたのに、ゲドラフで大気圏突入を成功させてしまうなんて。ついでに初対面のマリア主義者を手足のように使ってシャクティを誘拐してしまうあたりさすがだ。
 モトラッド艦隊は無敵すぎる。宇宙水中空中地上どこでも大丈夫なんて、三大モーターヘッドみたい。
 リガ・ミリティアがモトラッド艦隊を止められないのは、地球で核爆発させたくないかららしい。バイク戦艦のコンセプトは地球に優しいクリーン兵器であり、基本的な思想は同じなのね。でも、あまりにいい気になって都市ごと整地しているモトラッド艦隊にブチ切れて、つい核攻撃。リガ・ミリティアはせつなくて、バイク戦艦の驀進を見るとつい特攻しちゃうの。シュラク隊のメルクリンとかいう人が特攻したらしいが、顔がわからないのでカウントせず。
 ドゥカー・イクはちゃっかりバイク戦艦の艦長に納まっていた。バイク乗りの頂点じゃろかー。いやな頂点……
 シャクティとミューラを奪還するためにアドラステアに潜入するウッソとオデロ。オデロともどもアドラステアの洗濯担当学徒兵(赤毛ショートカットの16歳)に軽く萌えていたら、脱出のドサクサにあっさり死んでしまうのでビックリしますね。辞世の句は「ハイル、ザンスカール」。オデロともどもちょっとひいた。
 ゲェー! ミューラを盾にしてウッソを倒す作戦の立案者ってピピニーデンだったのね。なんで唐突にこんな作戦思いついたんじゃろか? 案の定、クロノクルには「見下げ果てた先輩だ」と言われてるし、後のネネカ隊の考案者であるカテジナさんにも軽蔑されてますよ? バッチリ良い印象を与えたみたいだぞ。
 ギャワー! やっぱり子供のころの記憶の鮮烈さそのままに、ミューラの死に様はイヤすぎる。そして「母さんです」と中身のみっちり詰まったヘルメットを渡されたマーベットは思わず「ほう」と鈴でも転がすような悲鳴を上げて新参パイロットにパス。こうゆうときに誰も責められないのがウッソのつらいところなんじゃよねー。闇雲に周囲に当たってストレス発散ができない子供だから。
 前巻収録の31話からオープニングとエンディングが替わったのだけれど、なんか未だに慣れない。

  • シュラク隊残高
    • + なし
    • − なし
    • 残高 コニー、ユカ 計2名