HOUSE ハウス

 大林宣彦の初監督作品らしい。ギャワー! 女子高生同士がお互いを「オシャレ」「ファンタ」「マック」「メロディ」「スウィート」「ガリ」「クンフー」と変なあだ名で呼び合っているあたりでもうダメだーと思ったのだけれど、最後までけっこうおもしろく見れたのでビックリしますね。
 一応ジャンル的にはホラーになるんだろうけれど、ホラーってことにしておけばストーリーを気にせずに変な映像をどれだけ混ぜても大丈夫だろうという確信犯っぽい作り。アイドル映画風でもあり、演劇風でもあり(あの無意味であざとい空の色)、エロもグロも織り交ぜて、一言で言えばキッチュなんじゃろか? キッチュってあれじゃろ? 松尾貴史のことじゃろ? 松尾貴史は嫌いだけれど、確信犯的にグダグダのグチャグチャなこの映画はけっこう好きかも。九十分弱という時間をなんだかんだで飽きさせずに見せるのはすごいことだと思う。『カリガリ博士』がドイツ表現主義映画なら、『ハウス』は日本表現主義映画じゃろかー(馬鹿は覚えたての言葉を使ってみたい)
 わしとしては池上季実子のセーラー服を見れただけでも十分元は取れた。池上季実子がセーラー服着ると無理がありすぎてかえって熟れ熟れなフェロモンが出まくりなんじゃよねー。池上季実子って当時18歳だったはずだから無理ないはずなんだけど、あの艶っぽさはいったいなんなんじゃろかー。
 あと、入浴シーンその他でおっぱいが見えるシーンが多かったのも意外だった。体当たり演技で必然性があれば脱いで女優として一皮向けるのか? 必然性はあんまりなかったかにゃー。まさか南田洋子のおっぱいまで見ることになろうとは思わなんだ。あと、クンフーが無意味にタンクトップとパンツ一丁になってアクションしていておもしろかった。あと、メロディは絶対片桐はいりだと思っていたのに違うらしい。