• 篠房六郎百舌谷さん逆上する』3 アフタヌーンコミックス
    • シリアスなのかー? 2巻からその傾向があったけれど、すべての登場人物の言動が百舌谷さんの内面の反映になっていて、まさか先輩看護婦までそっちに巻き込まれるとは、あの時は思いもしなかったのです…。周囲の人が百舌谷さんを理解し、百舌谷さんも周囲の人を理解していくとゆう描写が、百舌谷さんがすさまじい孤独を拗らせて自分の内面で独り芝居を延々つづけているように見えて心が痛いリトルおろかなわし。…ダメだ、百舌谷さんがしあわせになれる未来が、眩しくて見えない…。
    • 登場人物がすべて百舌谷さんの脳内キャラクターだとするならば、「真のドМに 僕はなりたい」とゆう番太郎のセリフがおもしろい。『少女革命ウテナ』で言うなれば、番太郎=ウテナ、百舌谷さん=アンシーと考えたら、ものすごくしっくりくるし(馬鹿はウテナが好きすぎるので、なんでもかんでもウテナにたとえる)。百舌谷さんは王子様=ドМになりたくて、その理想形が番太郎なんじゃろかー。
    • あと、ヴォネガットがどこからか引っ張ってきた語句の引用(「神よ、願わくば、云々)があって、やはりヴォネガットの引用する言葉は、耳触りがいいしウッカリ使ってしまうが一切信用できないとわかった。