レム『高い城』

作家の自伝とかエッセイには興味ないのだけれど、ボルヘス澁澤龍彦ナボコフとレムは別。
幼少の記憶を大人として大人しく糊塗することなくなるべく精確に描きだそうとしながら、でも「子供の考えることはサッパリ意味不明」とするところがソラリスしていると言い切れる。理解なんてものは概ね願望に基づくものに違いないんじゃよー!