#1 大気の外で
 マンガとは違う始まりかただけど、アニメのほうが導入としてうまいなーと思った。新入りタナベの視点で世界観がわかるようになっている。マンガのほうも嫌いじゃないんだけど、わりとエピソード間がぶつ切れなかんじで、ひとつらなりの物語というよりも連作短篇集みたいなぎこちなさが目立つんじゃよねー。
 ハチマキたちの所属を独立した業者ではなく、大きな会社の一部署であるデブリ回収課と位置づけているのがうまいなー。マンガだと唐突に出てきて無闇矢鱈に「愛」を口走る不思議っ子だったタナベも、右も左もわからない希望に燃えた新入社員が掃き溜めのデブリ課に配属されたとなれば納得できる。ハチマキとタナベの対立も、マンガよりわかりやすい形にしてあっておもしろいね。ハチマキたちデブリ課を会社組織の末端に配置することで、宇宙が憧れの場ではなく生活の場になりつつある社会を窺わせているところが好き。 
 アニメオリジナルキャラクターが多くて戸惑ったけど、マンガのほうが人数少なすぎなんじゃよね。地味ソバカス眼鏡事務子さんに軽く萌えておくことにする。