48話『流山』

 前回が永倉と原田の離反(永倉は『タクティクス・オウガ』でいえばアロセールであり、近藤がニュートラルルートを選んだから離反したんじゃろか)で終わったから、近藤が捕まるのも激しい戦いの末かと思って身構えて見ていたら、近藤と土方がのんびり釣りをしているところから始まるところがうまいなー。近藤と土方が普通に話しているという構図だけで、なんかもう胸がいっぱいになってしまうんじゃよねー。
 前回の斉藤はややはっちゃけ過ぎだなーと思っていたけれど、本人も自覚していたみたい。みんなに「あのときの斉藤さんはすごかったよねー」「あのクールな斉藤さんがねー」とか言われて照れ隠しに尾形俊太郎の胸倉を掴んでいた。
 沖田と斉藤のやり取りも感慨深い。沖田を見舞いに来たくせに「いつ死ぬんだ」と直球を投げる斉藤。剣の時代は終わったし、そうなればどうやって生きていけばわからないと愚痴を零す斉藤だけれど、西南戦争に警視庁抜刀隊として従軍するんだから心配しなくてもいいんじゃよ? 
 永倉と原田がしるこを食べていたら、市川宇八郎がいてギャワー。とっくに終わった話であり、死んだはずだよ宇八郎さん。永倉と原田の別れは、じめじめしてなくてよかった。
 前回の予告で出てきた有馬藤太は野牛獣兵衛みたいな顔をしているので、てっきり強引に近藤を連れ出すのかと思ったら、歌舞伎の『勧進帳』みたいな展開になってビックリ。最悪のタイミングで捨助が出てくるからドキドキしたりもした。
 近藤と土方が黒船のワインのコルクを未だに持っているのは反則じゃよねー。もうなにも言えやしない。
 白を切りとおすはずだった近藤が、加納鷲雄の困り果てた顔を見て自分から白状してしまうところとか、ああーもうー! 最終回が楽しみだけど見たくないなー。