パイレーツ・オブ・カリビアン

 おもしろかったけど、長い。チャンバラシーンはもうちょっと削ってもよかったんじゃないかなー。チャンバラ自体はおもしろいのに、長いからダレるところが多々あった。
 主人公とヒロインがオーソドックスなだけに、スパロウや海賊たち脇役のほうが味があっておもしろい。特に提督の人が意外に地味にかっこよかった。最初ちょろっと出てくるだけの嫌味なエリートかと思ったら、再登場してからは海軍軍人としてしごく真っ当。指揮もさまになっているし、化物相手に怯まず戦い、勝利を手にしていた。エンディングでも、エリザベスの気持ちを考えて身を引いたり、スパロウを追うのを一日待ったりとか、なかなか心にくい。吹き替えが金八ゲームの高峰先生というのも好印象なんじゃよねー。高圧的に見えて意外と人情が通じるあたり。
 ジョニー・デップって、出る映画ごとに顔とか演技が違いすぎる。やや人間離れした役を演じているほうが好き。ラリラリでフラフラな動きがおもしろいところは、『ラスベガスをやっつけろ!』を思い出した。