ファミコン探偵倶楽部 消えた後継者

 ギャワー! 先に『うしろに立つ少女』をやっちゃったせいか、洗練されていないところばかりが目についてイラつくばかりで全然楽しめなかったんじゃよー! 不要な選択肢が多い、同じセリフの繰り返しが長い、連続して同じコマンドを選ばないといけない(違う場所に移動するとフラグがリセットされる)、アイコンで画面を指定するのがやりづらい、画面にあるものがなんなのかわからない、『レントゲンをクリック』『画面上にいる人を「よぶ」』など盲点というよりも理不尽なフラグ立てが多い、などなどなど数え上げればキリがない。最後の「がけのうえ」と「あまちのへや」を行ったり来たりするところは、激しくイラついてGBA本体を床に叩き付けそうになったが、人目があるのと借り物だということでかろうじて思いとどまれた。運のいいやつめ。
 殺害方法を推理させるところは、「人差し指と中指の間にだけ青酸反応がある」というヒントが適度にわかりやすいくて自分で推理した気分に浸れるのでうまいなーと思った。実際、子供のころ自力で答えを出したときは自分のことを名探偵と思ったもんなんじゃよね。今では、これ以外にもかなりしつこいぐらいに他のヒント(ってゆうか、ほとんど答え)が散りばめられていることがわかるけれど。
 キクさん復活に怯える村人たちだけれど、全然関係ないことについて尋ねると「しらん。」と凄まじく素っ気ないのでずっこける。でも、これぐらい素っ気無く反応してくれないとコマンド総当り式ゲームではイラつくからちょうどいい。