ポセイドン・アドベンチャー2

 あんなに綺麗に終わった前作があるのにどの面下げて続編を作るんじゃろかーと、全然期待せずに見たら、期待通りのダメ続編だったので満足なようなガッカリなような。なんの説明もなくオープニングでいきなりポセイドン号が沈没してしまい救助ヘリが飛び去ったばかりなあたり、問答無用で続編なのが余裕がなさすぎる。
 前作の偉大さに比べるとどこもかしこもダメでしかないけれど(心なしか船のセットもヘボくなってるような気がする)、前作のことを考えなければそこそこ楽しめるB級映画かも。実はポセイドン号はテロリストの武器とプルトニウムを運んでたんだよ! な、なんだってー! 銃撃戦までやらかすし、B級にもほどがあるぜ。
 前作のジーン・ハックマンが強烈な個性で生き残りを率いて脱出しようとしたのは彼の個性や動機付けから自然に理解できるのだけれど、今回のリーダーはサルベージ船の船長であり船内に残った金をちょろまかそうとしているだけのくせに妙に正義感が強くて変なかんじ。なんかテキトーにフラフラしてたら脱出できるし。あと、なんかポセイドン号の床(天井)がベニヤ板みたいに薄くてすぐ破れるのもなんだかなー。
 セレストがムカつきすぎるんじゃよねー。止めとけといってるのにポセイドン号に入り込んでくるわ、「陸上のキャプテンだった」とかテキトーなこと言って足引っ張るわ、「泣かせてよ!」とか言っていきなり泣き出すわ、なんでお前ここにいるの?という場違いさ全開であり、こいつが生き残ってウィルバーが死ぬのは納得できかねる。