ストラトス・フォー 2巻

 石渡島彗星破片落下事件をそんな軽々と乗りこえて、ちょっと宇宙に行くんですか?と思わないでもないけれど、13話しかないみたいだからあんまりグダグダ悩んでもいられないし、一人でがつがつして宇宙に行こうとしていた主人公が友情を確認してみんなで宇宙に行こうと思い始めたらしいのでまあいいか。
 旧世代の彗星迎撃機であるストラトス・ゼロをみんなで修理していつか宇宙に行こうという話の流れが好き。彗星迎撃を宇宙と地上で完全に分業してしまう以前の機体、地上から宇宙に飛んでいける機体、空の色が大気圏の色から宇宙の色にかわってゆくのを見てきた機体をみんなでレストアするという流れは、懐古主義ではなく正しく「星屑」たちの夢なのだと言い切れる。燃焼実験シーンが好き。すごいエンジンには宇宙に行ける説得力が備わっているんじゃよ?
 胡散臭い査問会とか、大食いの謎とか、無重力シャワーキッスとか、なんか楽しみというよりも不安になってきたけれど、いいの、宇宙にさえ行ければ。
 なんかキャラクターの名前が全然覚えられないのでバカになった気分。区別は出来るんだけどなあ。わかってるねんで?(なにが?)