37話『薩長同盟締結!』

 ま、まっちゃーん!(大空に笑顔でキメ) 長州の未亡人との仲を土方に咎められて切腹させられるのかなーと思っていたら、自分から切腹しようとする松原忠司は正直馬鹿すぎる。原田と永倉が止めに入ってその場は収まったものの、ケジメをつけるために未亡人の元を訪れた松原忠司を待っていたのが、『高機動幻想ガンパレード・マーチ』でいうところのBランクバッドエンド(「いい気味や! いい気味や!」)だったのでギャワー。まっちゃんって、河合耆三郎をはべらせながら長州の未亡人に騙されてとろけていくあたりがクライマックスじゃよな。駆けつけた斉藤がおはつを斬ろうとするの血を吐きながら押しとどめる松原と、松原が死んだのを看取って(止めを刺して)からおはつを斬る斉藤がすごくいい。そして、松原の死の原因を、自分が松原を咎めたからだということにしてしまう土方に痺れる。新選組の団結と隊士の無用の死を避けるために法度をちらつかせたのに惨劇を防げなかった無念を、新たに法度の強化に振り向けるだなんて! 松原忠司の死の謎が、鬼の副長を演じる土方に回収されているのでうまいなーと思った。
 薩長同盟は波乱を含みながらなんとかまとまったみたい。そこに新選組が関わってゆくには、会津藩からの命令で関係者を捕縛するという流れしかないところがいささか寂しくもある。近藤は寺田屋の坂本を逃がしちゃったけれど、女将に深雪太夫の借りを返す時と場所が致命的すぎる。山南の呪いか?
 なんか山崎はどんどん便利なキャラクターになるなあ。変装、索敵、情報収集に加えて、治療まで修得するらしい。東洋医学と西洋医学を併せ持つ究極の汎用監察なのか? 
 捨助は坂本を逆恨みしていたけれど、大久保一蔵に関わってあの程度で済んだことに感謝したほうがいいと思った。
 次回切腹するのはやっぱり河合耆三郎なんじゃろかー。原田に五十両貸していたのが伏線として、松原が死んだのは土方のせいだと勘違いして友情に殉じて死ぬのかなー。五十両の件は原因ではなく、後付けで切腹の理由にする予感。まっちゃんがそんな理由で死んだなら、俺も50両で殺してみやがれーとか、そんなかんじで。