ラットレース

 DALさんが持ち込んだのを見る。
 基本的にしつこくベタベタなギャグばかりで大好きなのだけれど(ユダヤ人一家がバービー博物館ならぬバルビー博物館に立ち寄ってナチスがらみのギャグをしつこく繰り返すところとか、『アイ ラブ ルーシー』マニヤの集団に紛れ込んでしまうところとか、牛と気球がわりとしつこく最後のほうまで出てくるところとか、大富豪たちがなんでもかんでも賭けにしてるところとか、リスおばさんとか)、オチがちょっぴりええ話風に見せておいて、じつはかなりイヤすぎるオチなんじゃないのかなーと思った。
 この場は賞金募金して満足してるけれど絶対明日には後悔して喧嘩別れするよなーとか、無理矢理募金を強要するような「善意」のシステムみたいなものが透けて見えるところ(募金とかボランティアは嫌いじゃないけれど、こうゆう方式のそれは催眠商法と同じだと思う)がイヤだなーとか。そこまで狙ってたのかしら? 
 ゲ、ゲェー! リスおばさんってキャシー・ベイツだったのか。道理で只者ではないオーラを発していたわけだ。
 あと、特典映像の没シーン集は、大方没にして正解だと思った。没シーンに監督が未練タラタラなところがおかしいね。最初は「おもしろいシーンだったんだよ」と言っていたのに「悪くないと思うんだ」とだんだんトーンダウンしていくところとか。