３０話『永倉新八、反乱』

　前回グダグダだったけど、今回はおもしろかった。やっぱり戦よりも、新選組内部の描写のほうが楽しい。
　土方の新選組再編案に対抗して山南がどう動くのかと思ってたら、永倉の建白書を唆したのが山南だったとはなー。納得できすぎる。いよいよ副長対総長の暗闘が始まるのか？　ただの権力争いじゃなくて、新選組、ひいては近藤勇をどう導いていくかという恋の鞘当だからおもしろいね。再編案に永倉が文句をつけるのに土方がブチ切れて、つい芹沢暗殺のことを口走ってしまうところがうまいなー。なるほど、永倉は近藤から「芹沢は長州が殺した」と聞いているわけだし、この流れは納得できすぎる。そしてものすごくうろたえる近藤は、まるでギャルゲーやエロゲーの主人公みたいだと思った。その後のフォローも含めて。感動的な演説を容保公の前ですることで、隊士のハートをキャッチ＆リリース（逃がすの？）ってゆうか、最初っから近藤の胆が決まっていれば土方も山南も変な動きをする必要はないわけで、近藤が「誰も傷つけたくない！　傷つきたくないんじゃよ？」とフラフラしてるからいろいろ面倒なことが起きるんだと思った。
　今回は小ネタもおもしろかったし、本編と遊離してなくてよかった。土方の俳句好きネタとか、トリビアと谷三十郎のコンビとか。トリビアと谷三十郎はあんまりウザくなくなってきたのは、慣れたからじゃろか？
　「だってぼくたち仲間じゃないか！」と感動的に〆たけれど、次回はさっそくまたひどいことになるらしい。山南さんの死のカウントダウンが始まっちゃった模様。そしてついに伊東甲子太郎が加入するのか？　近藤を巡って土方・山南・伊東が壮絶なバトルを繰り広げるのじゃよー。そんで平隊士が次々に巻き込まれて死んでゆく（切腹で）。