27話『直前、池田屋事件』

 まだカーモちゃんと新見錦の抜けた心の穴が埋まらない。でも池田屋事件に向けて、少しずつテンションは持ち直してきた。今回は回想シーンにちょっとだけ(ほんとにちょっと)出てきたし。どうせ死んじゃったんだから、これからはあの二人組みに次回予告させたらいいのになー。『鴨と錦の人情紙風船』 新見錦:「ところでわたしは詰め腹を切らされました」 芹沢鴨:「斬られました。沖田に」 予告にならないのでダメだ。
 永倉のかなり昔の伏線をちゃんと回収したりする丁寧さの一方で、谷昌武を養子にする話とか沖田の肺病とかやや唐突な印象も受けたりもするが、また一方では古高俊太郎捕縛とかもしているので、40分でこれだけ話を詰めこんでいてすごいなーと思った。『新選組!』は大事件前の準備の段階が一番盛り上がるような気がするんじゃよねー。平助や左之助の挿話もよかった。
 この期に及んでまだ優柔不断な近藤先生。誰も傷つけたくない、傷つきたくないんじゃよ? 相変わらず煮え切らないエロゲーやギャルゲーの主人公みたいだなーと思っていたら、ゲ、ゲェ〜! 下っ端を集めて自分の好感度を聞きはじめやがった。永倉に嘘ついちゃったことが相当気になっている御様子であり、好感度ダウンが心配? これは新選組の盛衰を描いた歴史ドラマであり、『ときめきメモリアル』ではないので、電話一本で隊士の好感度を教えてくれる人がいないから大変だ。ええい、なぜ万能執事井上源三郎には早乙女好雄の能力が備わっていないのじゃよー!! 案の定、早速平助や左之助についた爆弾処理という『ときメモ』のようなことをするハメになる近藤勇。この人はほんとに緊張感ないなー。今はこの程度で済んでいるけれど、伊東甲子太郎が入ったあとの隊士の管理はどうなっちゃうんじゃろかー。
 やっぱり古高拷問で呼ばれるのは島田なのか、と『行殺(はぁと)新選組』をプレイしていると妙に納得。史実どおりなのかしら? きっとあんなことやこんなことを……って、足の裏に五寸釘を刺して蝋燭立てるのもやるんじゃろかーと思ってたら、匂わせる描写だけ出てきた。拷問って、実際にする場面よりも使う道具を見せるほうが想像力が刺激されてイヤなんじゃよねー。わしが拷問道具マニヤだからじゃろかー。道具を見たり使い方を調べて想像するのは好きなんだけど、実際に使われている絵とか写真を見るとギャワーとなるリトル愚かなわし。
 あー、トリビア谷三十郎ウザいなー。はやく死なないかなー。この際、一番痛い拷問でもいいや。