先日古本を引き取りに来てくれた後輩に、現在のSF研ってどーなってるのと尋ねてみたところ「あいつらげんしけんがやりたいんですよ……」と吐き捨てがちな対応をされたので、リンクを辿って現役会員のサイト(なぜか公式サイトは数年来更新されていない)を見に行ってみる。

 ふむう、納得できる。ってゆうか、自ら「げんしけん」と宣言していらっしゃる。学生時分『同級生2』とか『鬼畜王ランス』とか遊び狂っていて、SFなんぞちっとも読んでなかったわしが新入生として入っても、なんかとっても馴染みやすそうですじょ? ってゆうか、わしらのときから既に「げんしけん」っぽかったような気がする。思えば、ディープなSFを志す人には厳しい環境であったことであるなあと感慨にふけってみる。当時も今もあんまり変わらんなあ。ただし、月厨と葉鍵厨さえいなければの話じゃが。やつらと会話するのは、イスラム原理主義者とわたおにの話をするよりも難しいのじゃよ。駱駝が針の穴を通るほうが簡単。

 わしらの頃は読者会の課題図書がクリストファー・プリースト『逆転世界』とか征悟郎『ヴィーナス・シティ』とか読んでもよくわかんないってゆうかむしろどこにも売っていませんという本ばかりだったけれど、今の読書会だとどこにでも手に入る富士見ファンタジア文庫というのが地球に優しいエロコミックアニマルってかんじじゃよねー。ディープなSFがやりたい人は京大のほうに行くだろうから、これはこれでいいんじゃないの?と思った。ただし、月厨と葉鍵厨さえいなければの話じゃが。やつらはゾンビみたいなもので、常に新しい犠牲者を探しているから、無垢なSF大好きっ子が手篭めにされたらかわいそうだし。