キルビル

 ああ、やっぱり脳汁が垂れ流れる。ためしに日本語吹き替え版見たけれど、わりと台無し気味。
 やはり下手糞な日本語こそがキルビルの本質なり。とくにオーレン姐さんとザ・ブライドの決闘シーンは、白人とハーフがサムライ・スティールを持って下手糞な日本語で会話しながら闘うところに壮絶さがあるノデ。
 何回見ても泣けるなー。泣けすぎる。字幕でもう一回見直そう。
 
 字幕で鑑賞。はー、やっぱり落ち着くわー。吹き替えの声優もかなりレベルが高いのだけれど、やっぱりこの映画はオリジナルで見ないとにゃー。
 ブライドが目覚めてお腹に赤ちゃんがいないことに気づくところとか、吹き替えよりもオリジナルのほうが情感こもってる。
 ついでに、クレイジー88がほんとに88人いるか数えてみる。79人(ゴーゴー、二刀流ハゲ、スパンキング厨房含む)までは確認したけれど、カット割が複雑すぎて追いきれない。どう見ても複数回死んでる人もいるが、よしとする。
 そして、オーレン姐さんとの決闘は萌ゆるなあ。サンタ・エスメラルダ『悲しき願い』はこの映画のBGM選択の中でも白眉。
 ぽっくりを脱いで仁義を切るオーレン姐さん。ブライドの斬りを余裕で捌いて刀と鞘を反すオーレン姐さん。「白人がサムライの真似して戦うのか?」という英語の問いに「カカッテキナ・・・オモイキリネ!」と応えるブライド。オーレン姉さんも「バカニシテ ワルカタネ」と日本語で答える。このやり取りは吹き替えじゃダメなんじゃよねー。