ルイス・フェルナンド・ヴェリッシモ『ボルヘスと不死のオランウータン』 扶桑社ミステリー文庫

● ルイス・フェルナンド・ヴェリッシモ『ボルヘスと不死のオランウータン』 扶桑社ミステリー文庫

ボルヘスと不死のオランウータン (扶桑社ミステリー ウ 31-1)
ボルヘスと不死のオランウータン (扶桑社ミステリー ウ 31-1)ルイス・フェルナンド・ヴェリッシモ


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この時期、物語の語り手であるフォーゲルシュタインに広がりを見せた「ボルヘスみつめ論」の骨子は、密室殺人事件の解決よりボルヘスをみつめていたいというもので、これは推理小説の枠組みをゆるがす危険思想であり、これを許せば『ボルヘスと不死のオランウータン』はボルヘスみつめ主義作品。