友人が帰郷したり旧交を温めに来るのに満足に休みも取れないそんな世の中が…ポイズンだったので、唐突に深夜の愛宕山の千日参りに行ってみるリトル自暴自棄なわし。なんか今日登ると千日分登って参拝したことになるらしいですよ。
千日か!? 功徳千日分ほしいのか? 千日…イヤしんぼめ!! 良お〜しよしよしよしよしよしよしよしまったくたいしたヤツだ愛宕山おまえは。


23時50分ごろスタート。どうでもいいけど、この隣の細道は旧愛宕山ケーブルカー駅跡地につながっており、わりと心霊スポット。鳥居脇には清めの塩がセルフサービスで置いてありました。なんで参拝に行って清めなければいけないのかとか、そのようなことが言いてえ。

わりと急勾配であり、参道というよりも軽く登山。伏見稲荷より登りづらく、鞍馬山貴船側に抜ける道が延々つづくかんじじゃろかー。
なお、道はひとつなので、狭く足場の悪い山道を登り参拝客と降りの参拝客が容赦なくすれ違います。その際、降りは登りに「おのぼりやす」、登りは降りに「おくだりやす」と声をかけるのが慣例みたい。頻々と「おのぼりやーす」と声をかけられる中で、だれか1人でも「おくだりやーす」と声をかけてくれたら即帰るのにと思いながらの登り坂。途中街の明かりがきれいな場所とか曰くありげなスポットも多々あったのだけれど、携帯電話のデジカメ機能では撮りきれなかったノデ以下略。

年寄り連中は意外と少なく、学生サークル仲間みたいな若い連中が徒競走感覚で登っているのがおもしろかった。あと、子供連れの多さが異常。なんか三歳児を参拝させるといいことがあるらしい。手を引いて登っているのはともかくとして、気合の入った登山グッズで背負子みたいに子供を背負って登っている姿も少なくなく、なんとなく『楢山節考』を重ねあわせてみたりもした。山奥に放置して、帰ってきた子だけを育てるディスイズスパルタ方式であり、別名口減らし。

午前一時過ぎごろやっと到着したかと思ったら、罠でした。まだあるの。ところで、この画像はリアルタイムで送信してたのだけれど、この辺りは圏外でした。

本殿到着。御来光を拝もうという善男善女老若男女でごったがえしており、ドサクサで寝袋広げて寝ている人もいたりして、ありていにいえば難民キャンプみたいでした。しばらくボーっとしていたら、平安装束ってゆうか陰陽師みたいな格好の人がいっぱいやってきて何か始まりそうな雰囲気だったけど(筝とか持ち出してたし、まさか陰陽師カルパレード?)、いい加減疲れたノデ辞去。

降りは余裕だろうと思ってたら、急勾配が膝にダイレクトに響くノデわりと地獄。登ってくる人に余裕綽々「おのぼりやす〜」と声かけようと思ってたのに、足元見ながら下りるのに精一杯で、逆に「おくだりやす」と言われて答える余裕もない始末。あと、照明がない中で、前後の参拝客が不意に途切れる瞬間が間々あって、わりと本気でこわかった。みんな足元見てるから顔見えないし、声も少なげで、生者じゃなくて死者の行列に紛れ込んでてても全然不思議じゃないかんじ。ブレアの森で迷子になるのってこんな気分なんじゃろかー。


午前3時半ぐらいに下山。さっきから同じような画像ばかりだけれど、わりと真っ暗なのでしょうがないノデしょうがない。最後、中途半端に舗装された下り坂で完璧に膝をやられました。あと、腹減らして下りて来たら、お茶屋さんの食べ物関係が軒並み全滅してて死にたくなったこともあるけれど、わたしは元気です。