西京極の先輩を誘って梅小路蒸気機関車館に行ってみた。どうせ動かない機関車が一台展示してあるだけのちゃちな施設なんじゃろ?と舐めてかかったら、動かないどころか日に数回動かしているわ、一台どころか山ほどテンコ盛りだわ、ビックリするほどしっかりした施設でビックリしますね。なんか旧二条駅も移築されてるし。なるほど、確かに一見の価値はあるにゃーと思った。
実物のSLを見るのは初めてだったので、思ってたよりもずっと大きくてビックリ。車輪の大きさが現行の電車と同じくらいだと思っていたらSLの車輪は直径が二倍ぐらいあって、その分だけ割り増しして想像しなくちゃいけなかったのね。メカデザイナーとか世界観の間違っているちっちゃいのもあるヨ。
運転席にも上がれた。計器は蒸気圧と速度計しかなくて、スイッチ類が全然ないのがおもしろいね。操作はバルブとかレバーを開けるか閉めるかだけであり、ボタンとかスイッチという概念がまったくないところがそこはかとなくスチームパンクな雰囲気。これで数秒数センチ単位の操車をしていたのかと想像すると漏れそう(蒸気が)。
扇形車庫と転車台はかっこいいにゃー。うっかり列車砲が並んでいても違和感がなさすぎる。確かジョン・クロウリーの短篇で、パラレルワールドが列車の操車場になぞらえられている場面があったけれど、こうゆうのを見ると納得できすぎる。
スチーム号にも乗った。新幹線とか現行の車両と併走すると変な気分。さすがにSLじゃあ現行の電車には勝てないなーと思いながら資料館を見ていたら、ゲ、ゲェー! 満鉄のあじあ号は130kmまで平気で出していたらしいですよ? それどころか200kmまで出せる蒸気機関車も存在したらしい。枯れ切った技術って馬鹿に出来ないよなー(スペースシャトルのニュースを見ながら)