Musical Baton 宴の始末

「音楽くらい誰でも聞いてるでしょ?」という有無を言わせぬ前提ありきで始まり、音楽に思い入れのある人には物足りなくても音楽に思い入れのない人間にはちょっと面倒な、善意を装ったチェーンメールだの、新手の市場調査だの、馴れ合いだの、あるいはそう思わせたい第三者の仕業(草薙素子先生!)だの、言いたい放題言われているMusical Baton(とそれに類する何か)だけれど、実際自分で答えてみたり回してみたりするとわりと楽しいノデ、別にいいんじゃないの?と思った。回しっぱなしだったらただのチェーンメールだけれど、渡した人が渡された人がどんな回答をするのかちゃんと見届けているのなら、それはやっぱりバトンなのだと思うし。
ぼくが回した5人は、それぞれが趣味(主に読書)の一端でそこそこそれなりに共感できる部分がある人たちであり、ゆえにどんな回答が得られるかわりと興味深く見守っている。たぶん、自分と全然違うってゆうか、かけ離れすぎてサッパリわからない回答ばかりなんだろうなーと思っていたら、案の定現時点で3名の回答はサッパリわからねー。最近は、自分と他人の似ているところよりも違うところに興味があるので、サッパリわからないところがすごくおもしろかった。
選んでいる音楽はサッパリわからなくても、そのサッパリわからない音楽を選んでいるスタンスとかアティテュードはわかるような気がするところがおもしろいね。彼らが彼らなりに選んでいるそのやり方に、ぼくはある種の共感ってゆうか信頼を置いているのだと思う。サッパリわからないけれど。
あと、この手のバイバイン方式テレホンショッキングもどきリレーエッセイは、元祖Musical Batonみたいなものすごく大雑把な質問じゃないと成立しないけれど、ものすごくタイトでニッチな質問じゃないとおもしろくないような気もした。