7巻

 大好きなミッドバレイ・ザ・ホーンフリークがついに登場したけれど、わりとどうでもよい役割であり残念。マンガ版の裏切るか裏切らないかのギリギリなところが好きだったノデ。あと、目標の周囲を完全に無音状態にするという能力はマンガよりもアニメのほうが活きそうな設定だっただけに、アニメでは雷泥とあまり変わらない戦い方だったのが残念。
 レガートがヴァッシュにトラウマを背負わせるためだけに戦うところがおもしろかった。相手を支配する圧倒的な能力を持ちながら、その能力の全てはヴァッシュに人を撃ち殺させるためだけに使われるのでした。レガートを撃たざるを得ない状況に追い込まれたヴァッシュの姿は、『セブン』のブラピみたいじゃよね。
 ヴァッシュとナイヴズの戦いは、互いの武器がリボルバーであることを活かした戦いでおもしろいね。互いにシリンダーを押さえて発砲できなくした上で、相手の銃を排挟させ、飛び出した弾丸を一個ずつ掴んで再装填、図らずもロシアン・ルーレットになってしまうという流れが好き。
 ヴァッシュは不殺の誓いを守ったけれど、あのナイヴズをこれからいったいどうするつもりなんじゃろかー。ナイヴズは、彼とヴァッシュだけの蜜あふるる約束の地を作ろうとした危険思想の持ち主であり、これを許せば『トライガン』は人外やおいアニメ。ナイヴズに拘束具を着せて一日中目の前で「ラブ&ピース!」を連呼するのか? 『時計仕掛けのオレンジ』のルドヴィゴ療法よりも厳しい精神的拷問じゃぜ?