スケバン刑事 コンピレーションDVD

 http://www.toei-video.co.jp/DVD/sp21/sukebandeka.html
 西京極の先輩宅でアレクセイ北小松さんと三人で鑑賞。やっぱり昔のすごいドラマって、同年代人間が集まって見ると盛り上がるんじゃよねー。このDVDが複数での鑑賞に適しているのは、総集編を収録しているからなのだと断言できる。総集編の断片的な情報から、三者三様の「スケバン刑事」像が再構成されて楽しすぎる。この後の展開とか、決めゼリフとか、必殺技とか、映像で出てくる前から誰かしらの口から迸り出ちゃう! そりゃ暗黒司令の「?」をめぐって日夜学校で熱い討論が繰り返されていたりもするわさ。
 基本的にシリーズ通してどれも超オモシロカッコイイし、思い入れはそれぞれ違っていても(とくに西京極の先輩は斉藤由貴に異様な執着を見せる)、やっぱり一番おもしろいのは2であることだけは三人一致した。比較的まともだった1よりも遥かにトンチキであり、受け狙いが過ぎてなにがなんだかわからなくなった3よりも真面目。ハードなドラマとトンチキな絵面の絶妙なバランスが子供心に全弾命中してわしらのハートをキャッチ&リリース(逃がすの?)
 ってゆうか、2は鉄仮面という飛び道具が卑怯すぎる。梁山連合も、青狼会も、謎土佐弁も、ヨーヨー二刀流も、鉄仮面の前ではまるで子供の御遊戯ね! 御幼少のみぎりから鉄仮面を被せられている回想シーンとか、オシャレなインテリアのように部屋に飾ってある鉄仮面(台座と花瓶つき)とか、ビカーッ!と鉄仮面の両目が光るアイキャッチとか、笑えばいいのか涙すればいいのかサッパリわからないんじゃよー! あてぇはあの信楽老に顔を奪われて十と七とせの情けない女ぜよ(鉄仮面違い) だいたい、サブタイトルである「少女鉄仮面伝説」からしてなにもかもが想像出来なさ過ぎる。
 あと、わしが哀・狂兄貴さんや静音さんを敢えて「西京極の先輩」「天六の先輩」と記述しているのは、『スケバン刑事2』のラスボスである信楽老が「鎌倉の老人」と呼ばれていた故事に由来しているんじゃよ?(どうでもよい) 何の因果かマッポの手先なリトル特命刑事なあてぇを許いとおせ。