1巻

 テレビ放映時に見ていてトラウマを植えつけられた嫌がらせのようなガンダムなんじゃが、ついに自らの過去のトラウマと向き合うことにしてみた。
 ギャワー! キャラが出てくるたびに「この子、ギロチンで処刑されちゃうんじゃよね」「この子、最終回まで出てたから生き残ると思ってたら、あっさり死んじゃうんだよね」「この子、戦闘中に穴掘って種埋めだすんだよね」「この子、宇宙漂流して鈴の音が聞こえるんだよね」「この子、おかしいんだよね」「この子、無駄な特攻する眼鏡に孕まされるんだよね」「この子、『助けてくれよ、姉さん』、そしてグチャなんだよね」「この子、トチ狂ってお友達になりに来るんだよね」「この子、スペシャルなんだよね」「この子、敵のショタコンに捕まっちゃうんだよね」「この子、ビームサーベルで水着美女を焼き払うんだよね」「この子、ヘルメットを見せながら『これ、母さんです』なんだよね」と、記憶がフラッシュバックするのでビックリしますね。けっこう覚えているもんだなあ。ってゆうか、その回で死んじゃうキャラには予め「*」マークをつけておいてくれると心の準備が出来てありがたいと思った(カート・ヴォネガットガラパゴスの箱舟』の法則)。まあ、死ななくても碌な末路を迎えない子もいるんじゃが。
 本来4話だったのを1話にもって来て回想方式だから、今回はギロチンとか無駄死にとかキッツい話はないだろうなーと思って見ていたら、ウーイッグの爆撃シーンがいきなりイヤ過ぎて楽しいね。これはガンダム版『火垂るの墓』じゃろかー。なんでウーイッグの抵抗組織はすぐ死んでまうのん?(生身だから) あと、墜落したヘリコプターのパイロットが脱出するとすぐ現地民に蜂の巣にされて、『ブラックホーク・ダウン』みたいだと思った。たぶん、RPGじゃモビルスーツは倒せないけど。捕まったイエロー・ジャケットの隊員の首切りムービーがネット上で公開されたりするんじゃろかー。そんなことしてもギロチンで公開処刑の世界だからあんまり意味ないかにゃー。
 シャクティが「おかしいわ、この人たち、みんなおかしいわ」と言っていたけれど、きみがそれを言うかと思った。まだまだこれからだぜ! 
 嫌な話は多いけれどおもしろいので、用量用法を守って正しく視聴しようと思った。