スタッフロールをよく見たら、音楽担当も『高機動幻想ガンパレード・マーチ』と同じ人だった。するってぇと、このゲームを『ダークロウズ』と断言してしまったわしの立場は……まあいいや。ネタバレ感想女子生徒後半。

  • 月山美咲
    • ツッキヤマ。1,2話での役割の重要さや『たったひとつの冴えたやり方』へのつながり方からして、最初はこのゲームのヒロインかと勘違いしていたが、あまりのアホっぷりに「このゲームがエロゲーで、関原先生が正直筋肉バカじゃなくて出木杉くんな用務員(遺作さんとか臭作さんとか鬼作さん)だったら、今頃いろいろ大変な目に遭っているところだぜ! なんか声もエロゲーの人っぽい不自然なかわいらしさを醸し出しているし」と思っていたら、案の定でした。桐谷という、ある意味エロゲーよりもタチの悪い人に引っかかって大変なことに。わしは高峰先生が好きなので、美咲も被害者なんじゃがあのやり口にのってしまうところで、いまいち同情しきれないんじゃよねー。あと、「算数」がないと才能開花しないところとか、高峰先生が一生懸命補習しているところを見ると、筋肉少女帯『香菜、頭を良くしてあげよう』の歌詞が浮かぶのは気のせいじゃろかー。
  • 中島ヒカル
    • 華があるほうのメガネ人。赤いフレームのメガネはやや許せないものがあるが時代の趨勢なので仕方がないと自分を納得させる。なにげに私服のセンスがよいので(夏服のノースリーブがとくにかわいい)、『プール使用OK!』を出して担任と学級委員は水着でお互い親睦を深め合うべきだと説得してみたが、ダメでした。『汚れつちまつた悲しみに』でのデートイベントとか変な伏線がばら撒いてあったので怪しいなあとは思っていたけれど、9、10話であんなに扱いがでかくなるとは思わなかったのでビックリしますね。銀平、塩見との小学生からの友情コンビネーションや、桐谷との因縁など、ただの優等生委員長では出せない濃いキャラでおもしろかった。
  • 夏沢レミ
    • 3年B組版おトイレ軍団が一人。夜のコンビニなんかで会うと生意気な口調がややムカつくが、相手は中学生なので大人の余裕でさらりと流してやることにする。「ははは、わしがエロゲーの登場人物でないことをありがたく思うがいい」とニッコリ笑いながら心の中で毒づく大人げのなさ。リーダー的存在である雨池マミに反旗を翻すような話があったらおもしろいなーと思ったが、そこまでシナリオを入れる余裕はなかったんじゃろか、ってゆうか、あっても地味で嫌な話になりそうだ(桐谷に唆されるとか)。そういえばこの三人組、名前がカタカナ二文字でものすごくテキトー感が漂っており、おもしろいね。似たような三人だけどちゃんと別々な人間として描かれていて、細かい仕事だなあと思う。
  • 聖あやか
    • あやや? ヤツのフォークソングへの思い入れはわかるが、形の入り方がなんか間違っているような気がしないでもない。でも、熱い魂が共感しあった櫛形もあんな格好なのでバランスがとれていていいのか? あと、歌っているのが押井守監督『御先祖様万々歳!』でプロの立喰師である四方田犬丸の歌っている『立喰いの唄』にしか聞こえないのは、わしがフォークソングに偏見を持っているせいじゃろかー。あと、『決戦! 激戦! 体育祭!!』での騎馬戦の実況や、合間の会話シーンでの背景の声(関原先生注意報とか)でいい味を出していた。あと、氷上恭子の声は、アイドルにしては少しおばさん過ぎるんじゃないかにゃーと思った。
  • 富士美智子
    • 物腰からして相当できるキャラクターだと思っていたのに、なんかシナリオが削られちゃったらしくたいして活躍できませんでした。印象薄いにゃー。
  • 美原京子
    • うっかり関原先生に『足長おじさんになって』を使ったら、野郎、なんの躊躇もなく引き受けやがって、大変気まずいバッドエンドを迎えたこともある。勘違いとはいえわしにホの字だったこともあり、『プロポーズ』を使うと大変可愛らしい勘違いをしてくれてうれしい。でも、小須田先生がものすごく恨みがましい目でこっちを見ている視線も感じるので、きみとぼくとは一生生徒と先生だと固く誓ってみたりもした。三年になってからの転入生だしバイオリニストとして忙しいから、他の生徒との付き合いはほとんどないのかなーと思っていたら、『キネマ狂想曲』では学生映画に生演奏という粋な計らいをしてくれるいい子。でも6話を『足長おじさんの憂鬱』にせず『僕と犬の楽園』にしてると突然やってきてバイオリンを弾く謎の少女になるにゃー。2周目以降だから大丈夫なんだけど。