■
クリアしたシナリオ飛ばして卒業式まで行くと、だれも『仰げば尊し』歌ってくれないのね。あと、『ダークロウズ』以上に『高機動幻想ガンパレード・マーチ』の声優とかぶっていることに気がついた。善行委員長や石津萌には気がついていてしかるべきだったが、芝村準竜師まで出てるとは思わなんだ。ネタバレ感想女子前半。
- 雨池マミ
- 天城あずさ
- 名前が鉄道マニヤのハートに火をつけてしまったばかりに、本来なら縁のなかったであろう華々しい三角関係に悩まされた地味なほうのメガネ人。しかし、鉄っちゃん→スーパーあずささん→高千穂誠→鉄っちゃん……（ループ）が三角関係かというと、微妙に違うような。一応ヒロインの立場なのに（雨の体育館裏で、「私のために喧嘩をするのはやめて！」とか言う立場）、鉄っちゃんと誠の友情に隠れてちっとも目立たねー。そりゃ岩木の映画にも誘われんわさ。あずさは映画制作に誘われなかったのを怒っていたけれど、たしかに演劇部で裏方を担当している彼女を特急仕事で人手不足なのに誘わなかったのは謎。岩木は岩木なりに、鉄っちゃんに気を遣ったんじゃろか？ 声が『ダークロウズ』のユリーシャ姫の人なので、いつ鉄っちゃんのマニヤ心あふれたアプローチにブチ切れて「鉄オタ……この鉄オタめ！」と躊躇いがちなそそる声で罵倒を始めるんじゃないと気が気じゃなかったが（期待してた）、これはそうゆうゲームじゃなったんだと汚れつちまつた悲しみに。
- 櫛形陽子
- ゴーゴー夕張にしか見えなかったので、わしの中ではゴゴと呼ばれることになる不幸な少女。フォークと霊感少女の才能を併せ持った彼女の魅力は名バイプレイヤーとしてほぼ全話にわたって遺憾なく発揮されており、岩木映画の魔女役のはまりぶりや、あやかと組んでのフォーク演奏会の気合の入った衣装は印象深い。『大人たちの長い夜』で渡される謎アイテム『東京怪奇地図』は本来彼女の持ち物であり、元ヤン水島先生をして「燃やすと呪われる」と畏れさせた櫛形の才能はほんものじゃぜ？ 才能開花のＳランクは「ブルースシンガー」じゃが、出来るものなら「歌う占い師」の道を歩んで欲しい。それが出来るのは彼女だけなのだから。「うろつく男」のカードで新曲のインスピレーションを得るほどの彼女なら、十分やっていけると囁くのよ、わしのゴースト（金八）が。こうやって特徴を書いてみるとただの霊感不思議少女だが、彼女の普段の言動はそんなことは微塵も感じさせないほどひたすらストレートで男前であり、このゲームは女子も腕を組んでしゃべるキャラが多いのだけれど、彼女が一番似合っていると思う。ギャップが好きなのかも。
- 久住あい
- まだこのゲームを「イヤになるほど生徒に会い続ければフラグが立って教師と生徒の間に禁断の愛が目覚めるのじゃよー。もちろん平とも」と勘違いしてたころ、アイコンが見つかるたびに会いに行っていたほどのお気に入りの彼女なんじゃが（素っ気無いセリフの数々に、フラグ成立後のスウィートな展開を夢見て）、どうやらゲーム本編では主役になるシナリオはないらしい。な、なんじゃってー！ 関連商品であるノベルをお楽しみに！と言われてもにゃー。自称一匹狼の久住じゃが、美咲と太陽のバス観光に付き合ったり、一度振られた塩見のことを心配したり、情に脆いことを自覚していて意識して人と距離をとっていると思われる節もある。「雨の日に子猫を拾ったりして優しさをアピールしてみる」とかわかりやすいイベントを仕込めばいけるんじゃろかー。もしくは「わ……わいはあかん…… だめな教師や……」と鼻からうどんを垂らしながらヤツの母性本能に全弾命中させればもしかして攻略可能かも？ だからそうゆうゲームじゃないから、と自分に言い聞かせぢっと手を見る。
- 白駒クミ
- おトイレ軍団でいうと人数あわせ担当。一人でいるのも疲れるし、だったら手下的ポジションでもいいからどこかのグループに入っておけという打算を無意識に出来る人間。２週目以降の５話『星に願いを』は時間的に余裕があるので、よく校門にいる彼女に声をかけて、才能を開花させてやったものですよ。なにやらいやらしげな言い方だが事実だからしょうがない。ヤツが将来人気作家と結婚できるようになったのはわしの仕込みのおかげですよ？ たぶん、銀色夏生とか宮部みゆきしか読まないであろう本好きな彼女に、国語教師として無理矢理サンリオSF文庫や集英社ラテンアメリカ文学全集とか趣味の絶版入手困難本を大量に貸し与えたおかげに違いない。ゲェー！ 今書きながら声優の名前で検索したら「大空寺あゆ」の声優さんが演じているらしい。このゲームの声優さんはエロゲー経験者が多いなあ。
