ベタベタなシナリオ展開に一喜一憂してしてはしゃぎまわるわしは、ひょっとして馬鹿なんじゃろかー。5話『星に願いを』なんて、『なつのロケット』と『王立宇宙軍』と『サンダーバード』と『プラネテス』と『トップをねらえ!』と『天の光はすべて星』を足して割らないというすごい話なのに、素直に大感動しているかなり愚かなわし。あれ、このゲームは金八先生だったんじゃ? ってゆうか、だいぶグレートティーチャーオニヅカ分が混入していると思った。演出がうまいなー。ベタな話はプレイヤーをベタな選択肢に導く(そしてその正解を選んだのはプレイヤー自身なのだと思わせる)演出が命だと思った。
 それにつけても、入院しているはずなのに、ピンチになると修学旅行先の沖縄にまで聞こえてくる金八先生の声は謎すぎると思った。……もしかして危篤状態のときに聞こえるという謎の声? 病院でうわ言のようにわしを励ます言葉を呟く金八先生(人工呼吸機つき)。「そうっちゃ! 生徒を救えるのはおまえだけっちゃ! このバカチンが!」 その声は、ラム先生口調の金八先生!! 
 正直、先生のアドバイスはアバウトかつ抽象的過ぎてあんまり役に立たないし、武田鉄也ボイスは『キャプテン・ラヴ』の遠藤久美子の声よりムカつくが、各話のエンディングで流れる上戸彩の歌う『贈る言葉』がわりといいかんじなので、まあよしとする。